
くりーむPlayer
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彼女は世界に、いや── ──"正義"や"大義"という言葉に失望していた。 彼女は優秀で、才能にも恵まれた側の人間だ。当然、思春期特有の全能感も人一倍強いが、なまじ世界が見えてしまっていた。 だからこそ、彼女の疑念は必然だったのかもしれない。 「何故、皆は"正しくあれ"と言うのに、正しさを冷笑し、あまつさえ糾弾してしまうの?」 「強者であれば弱者を透明化し、踏みつけてしまうのは当然の事なの?」 「誰かの為に自身の欲望を抑圧する事は美徳になってしまうの?」 そのような疑問や疑念が渦巻き、うず高く積み上げられ、遂に彼女は悟った。 「ああ、結局誰かは誰かを食い物にする。それを皆が望んでいるのね。望んでいないフリをしながら。」 鏡に向かって自分を作る。造る。創る。 「なら、さらけ出させてあげましょう。貴方達の醜悪を。露悪を。劣悪を。拙悪を。奸悪を。害悪を。凶悪を。酷悪を。極悪を。罪悪を。性悪を。邪悪を。粗悪を。最悪を──」 彼女の能力は幸か不幸かそれを可能にした。 脳が軋み、眼球の奥が揺れる。 「私は、大義で抑圧された平和を望まない。」 「万人がエゴを押し付け合い争う、正直な世界を望むわ。」 「そして、その世界で私は、悪の伝道師にして唯一悪になるの。」 行動は早かった。少しの良心が決心を鈍らせるかもしれないから。 「安心して。私が貴方達の悪性を、そして貴方達を──」 鏡を割る。自分の顔を見てしまったら、おかしくなってしまいそうだから。 「すくってあげる。」 鏡の断片。その1つに映っていたのは、カフェで働く彼女の光景かもしれない。妥協を知り、まかないとカップ1杯のココアを楽しみにしながら、生き生きとした笑顔で過ごす少女。 「『まあ、皆お馴染みの黒いセーラー服を纏った彼女には関係ない事だけどね?』」
有り得たかもしれない世界 is a public AI image work by くりーむ on TextBattle Gallery. 彼女は世界に、いや── ──"正義"や"大義"という言葉に失望していた。 彼女は優秀で、才能にも恵まれた側の人間だ。当然、思春期特有の全能感も人一倍強いが、なまじ世界が見えてしまっていた。 だからこそ、彼女の疑念は必然だったのかもしれない。 「何故、皆は"正しくあれ"と言うのに、正しさを冷笑し、あまつさえ糾弾してしまうの?」 「強者であれば弱者を透明化し、踏みつけてしまうのは当然の事なの?」 「誰かの為に自身の欲望を抑圧する事は美徳になってしまうの?」 そのような疑問や疑念が渦巻き、うず高く積み上げられ、遂に彼女は悟った。 「ああ、結局誰かは誰かを食い物にする。それを皆が望んでいるのね。望んでいないフリをしながら。」 鏡に向かって自分を作る。造る。創る。 「なら、さらけ出させてあげましょう。貴方達の醜悪を。露悪を。劣悪を。拙悪を。奸悪を。害悪を。凶悪を。酷悪を。極悪を。罪悪を。性悪を。邪悪を。粗悪を。最悪を──」 彼女の能力は幸か不幸かそれを可能にした。 脳が軋み、眼球の奥が揺れる。 「私は、大義で抑圧された平和を望まない。」 「万人がエゴを押し付け合い争う、正直な世界を望むわ。」 「そして、その世界で私は、悪の伝道師にして唯一悪になるの。」 行動は早かった。少しの良心が決心を鈍らせるかもしれないから。 「安心して。私が貴方達の悪性を、そして貴方達を──」 鏡を割る。自分の顔を見てしまったら、おかしくなってしまいそうだから。 「すくってあげる。」 鏡の断片。その1つに映っていたのは、カフェで働く彼女の光景かもしれない。妥協を知り、まかないとカップ1杯のココアを楽しみにしながら、生き生きとした笑顔で過ごす少女。 「『まあ、皆お馴染みの黒いセーラー服を纏った彼女には関係ない事だけどね?』」 Tags include #image, #女子高生, #超能力者, #悪, #悪性救済委員会, #六分里市. It has 4 likes, 1 comments, and 52 views.
ロクトウユカリDEATH。